輪るピングドラム 第24話 「愛してる」(終)
長い物語の全てが決着する。「輪るピングドラム」の最終話。
箱に入れられた晶馬と冠葉、飢えと渇きと死の恐怖が迫る。
テロの準備を進める冠葉を追って来た晶馬。
目の前の陽毬はすでに死んでいるが「これを成功させることが陽毬を救う唯一の方法」と
揺るがない冠葉。そして準備は完了しすでに人の手では止められないと眞俐。

途中で苹果が飛び込んで来て「運命を乗り換えに来たのよ!」と言う。
日記帳は無くしてしまったとはいえ苹果はWHが陽毬のために持ってきたCDの
陽毬が大切にしていた言葉のタイトルから呪文を予想していた。
呪文の代償を受けることも厭わないという苹果。
箱の隅でリンゴを見つけた冠葉に、「冠葉は選ばれたんだ、これで決まり」と晶馬。
突然、起き上がった陽毬は久々の「生存戦略!」。
しかし冠葉を前にしていつもの高慢な態度ではなく普通の陽毬の様子。
「冠ちゃん、目を覚まして・・・迎えに来たよ」とガラスの破片が中空に固定された中を
怯まずに前進する陽毬。傷ついても構わず冠葉の前に辿り着く。
「だめだ、俺はまだお前に何も与えていない」と崩れ落ちる冠葉の体から
血のようなものが大量に吹き出す。悲鳴を上げる冠葉を抱きしめる陽毬。

遅れて二人の元に辿り着いた晶馬は「返すよ、あの日兄貴が僕に分け与えたモノ、
僕にくれた命」と胸から赤い球体を取り出し、そしてその球体を陽毬に。
さらに冠葉の前に差し出すと半分に割れて半分は消えてしまう。
この半分の球体は箱に閉じ込められていた晶馬に冠葉が半分にして与えた
リンゴ、まさに二人にとっては命のリンゴだった。
「運命の果実を一緒に食べよう」
これは運命を乗り換えるための呪文でもあった。
叫んだ苹果には代償の炎が襲いかかる。抱きしめる晶馬。
眞俐と袂を分かち陽毬を連れ出す冠葉の体は徐々に空だが欠けていく。
そして陽毬をシートに寝かせると完全に体は欠片となって消える。
同時に陽毬の鼓動が戻る。

炎に包まれて苦しむ苹果を抱きしめていた晶馬。
「これは僕たちの罰だから・・・ありがとう・・・愛してる」と炎を苹果から受け取る。
そのまま苹果を離して晶馬も消える。
隔離された空間から逃げ損ねた眞俐に別れを告げる桃香。
電車の中でボロボロになった緋鞠と苹果が発見される。
多蕗とゆりはいろいろな事を経て互いの愛を再確認する。
そして病気ではないマリオに起こされる真砂子。全て夢だった事になっている様子。

派手に塗られていない家で叔父さんと住んでいる様子の陽毬。写真も変わっている。
CDを探す陽毬は修理されたヌイグルミに目をやると縫い目の隙間のメモを見つける。
取り出して開いてみると「大スキだよ!!お兄ちゃんより」となぜか居ないはずの
兄からの言葉。自然と涙がこぼれてくる陽毬。
「つまりリンゴは愛による死を自ら選択した者へのご褒美でもあるんだ」
「でも、死んだら全部お終いじゃん?」
「お終いじゃないよ、むしろそこから始まるってケンジ(?)は言いたいんだ」
少年達が陽毬の住む家の前を横切ると、陽毬付きのペンギン3号と
エスメラルダも含んだ4匹のペンギンはこの少年達についていく。

「私は運命って言葉が好き、信じてるよいつだって一人なんかじゃない。
忘れないよ、絶対にすっと、ずっと・・・」
複雑な設定と利害関係など本当にまとまるかと不安もありましたが個人的には
綺麗にまとまったと思います。ピングドラムとはそもそも特定の物体を指している
訳じゃなかったのか?そもそも晶馬が取り出したリンゴの力と、苹果が叫んだ
呪文の力のどちらがこの結末に導いたポイントだったのか?とか正直言って
自分にははっきり分かっていないところもあります。
でも不思議な世界観も混じっているので若干のつじつまや謎の消化が出来なくても
物語の全体からすれば大した問題ではないでしょう。
冠葉と晶馬の記憶が関係者から消されてしまった事が若干悲しくも思えますが、
少年として世界に残っていることは光明なのか?
彼等は再び陽毬や苹果と再会できるのでしょうかね?
「少女革命ウテナ(AA)」の幾原監督の作品と言うことで話題を呼んだ本作、
今年はオリジナルアニメの当たり年でしたがトリを締めるに値する作品でした。
キャストやスタッフの皆様、素晴らしい作品をありがとうございました。
箱に入れられた晶馬と冠葉、飢えと渇きと死の恐怖が迫る。
テロの準備を進める冠葉を追って来た晶馬。
目の前の陽毬はすでに死んでいるが「これを成功させることが陽毬を救う唯一の方法」と
揺るがない冠葉。そして準備は完了しすでに人の手では止められないと眞俐。

途中で苹果が飛び込んで来て「運命を乗り換えに来たのよ!」と言う。
日記帳は無くしてしまったとはいえ苹果はWHが陽毬のために持ってきたCDの
陽毬が大切にしていた言葉のタイトルから呪文を予想していた。
呪文の代償を受けることも厭わないという苹果。
箱の隅でリンゴを見つけた冠葉に、「冠葉は選ばれたんだ、これで決まり」と晶馬。
突然、起き上がった陽毬は久々の「生存戦略!」。
しかし冠葉を前にしていつもの高慢な態度ではなく普通の陽毬の様子。
「冠ちゃん、目を覚まして・・・迎えに来たよ」とガラスの破片が中空に固定された中を
怯まずに前進する陽毬。傷ついても構わず冠葉の前に辿り着く。
「だめだ、俺はまだお前に何も与えていない」と崩れ落ちる冠葉の体から
血のようなものが大量に吹き出す。悲鳴を上げる冠葉を抱きしめる陽毬。

遅れて二人の元に辿り着いた晶馬は「返すよ、あの日兄貴が僕に分け与えたモノ、
僕にくれた命」と胸から赤い球体を取り出し、そしてその球体を陽毬に。
さらに冠葉の前に差し出すと半分に割れて半分は消えてしまう。
この半分の球体は箱に閉じ込められていた晶馬に冠葉が半分にして与えた
リンゴ、まさに二人にとっては命のリンゴだった。
「運命の果実を一緒に食べよう」
これは運命を乗り換えるための呪文でもあった。
叫んだ苹果には代償の炎が襲いかかる。抱きしめる晶馬。
眞俐と袂を分かち陽毬を連れ出す冠葉の体は徐々に空だが欠けていく。
そして陽毬をシートに寝かせると完全に体は欠片となって消える。
同時に陽毬の鼓動が戻る。

炎に包まれて苦しむ苹果を抱きしめていた晶馬。
「これは僕たちの罰だから・・・ありがとう・・・愛してる」と炎を苹果から受け取る。
そのまま苹果を離して晶馬も消える。
隔離された空間から逃げ損ねた眞俐に別れを告げる桃香。
電車の中でボロボロになった緋鞠と苹果が発見される。
多蕗とゆりはいろいろな事を経て互いの愛を再確認する。
そして病気ではないマリオに起こされる真砂子。全て夢だった事になっている様子。

派手に塗られていない家で叔父さんと住んでいる様子の陽毬。写真も変わっている。
CDを探す陽毬は修理されたヌイグルミに目をやると縫い目の隙間のメモを見つける。
取り出して開いてみると「大スキだよ!!お兄ちゃんより」となぜか居ないはずの
兄からの言葉。自然と涙がこぼれてくる陽毬。
「つまりリンゴは愛による死を自ら選択した者へのご褒美でもあるんだ」
「でも、死んだら全部お終いじゃん?」
「お終いじゃないよ、むしろそこから始まるってケンジ(?)は言いたいんだ」
少年達が陽毬の住む家の前を横切ると、陽毬付きのペンギン3号と
エスメラルダも含んだ4匹のペンギンはこの少年達についていく。

「私は運命って言葉が好き、信じてるよいつだって一人なんかじゃない。
忘れないよ、絶対にすっと、ずっと・・・」
複雑な設定と利害関係など本当にまとまるかと不安もありましたが個人的には
綺麗にまとまったと思います。ピングドラムとはそもそも特定の物体を指している
訳じゃなかったのか?そもそも晶馬が取り出したリンゴの力と、苹果が叫んだ
呪文の力のどちらがこの結末に導いたポイントだったのか?とか正直言って
自分にははっきり分かっていないところもあります。
でも不思議な世界観も混じっているので若干のつじつまや謎の消化が出来なくても
物語の全体からすれば大した問題ではないでしょう。
冠葉と晶馬の記憶が関係者から消されてしまった事が若干悲しくも思えますが、
少年として世界に残っていることは光明なのか?
彼等は再び陽毬や苹果と再会できるのでしょうかね?
「少女革命ウテナ(AA)」の幾原監督の作品と言うことで話題を呼んだ本作、
今年はオリジナルアニメの当たり年でしたがトリを締めるに値する作品でした。
キャストやスタッフの皆様、素晴らしい作品をありがとうございました。
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