閃光のナイトレイド 第10話 「東は東」

かつての婚約者、静音を追って新京にやって来た葵だったが、預言者としての役割を
重んじる静音は何も言わず葵の元を立ち去ってしまう。失意の葵に命を下す桜井。
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葛がまだ士官学校に属していた頃に聴いた演説。
人間には闘争心があり戦争は続く、それを終わらせるには圧倒的な威力の
兵器による制圧だといった内容だった。

うなだれる葵を捕まえてすべての経緯を聞いた桜井。
しかし葵はまだ必要なコマだと言い預言者を連れ出したことは内密としたうえで、
大連にてドイツからの武器の流れを押さえるといった新しい命令を下す。
そして大連の郊外に静養させている雪菜の元に葛と共に合流し、
勲が雪菜に見せたものを受け取るようにとも命じる。

移動の列車の中で祖母との会話を思い出す葛。士官学校卒業のさいに祖父が
愛用していた軍人としての心得が書かれているという手帳を受け取る。
祖母の言いつけ通りに心に迷いが生じた時の道しるべにしているのか。

葵も合流し先の事件のことを詫びるが気まずい雰囲気のまま大連に到着する。

先に雪菜に合流する二人、さっそく勲から渡された物を受け取ろうとするが、
雪菜はまだ伝えるための心の整理が出来上がっておらず、葵達はその時を待つ。
空いた時間に葵を釣りに誘う棗、二人で話しているうちに葵の気分も晴れる。
そして夜になり雪菜を夜景を見に誘う。追って棗と葛も合流する。
新月の星空を見上げながら各々に思いに伏せる。

棗の配慮で決心の付いた雪菜は今度こそ勲から受け取ったものを葵達に伝える。
「地獄・・・」 その新兵器のあまりの威力に簡単には信じられない葛。

そして本来の作戦である武器輸入の調査のために港湾に潜入する四人。
そこで葛は「鉱石」を探しているという一団に捕まりそうになるが自力で切り抜ける。
その直後に声をかけてきた勲は、葛を眠らせて何処かへ連れ去ってしまう。

連れ去られた先は何かの研究所。（ウラン？）鉱石の製錬を行っていると説明する勲。
自分の知る火薬の常識の範疇を超える新型爆弾の存在を疑う葛に、
科学の一歩抜けた後の加速度的な進歩を解説する市ノ瀬。
そして場所を変えエジソンの覗き絵で約10年前のパリ講和会議の映像を葛に見せ、
第一次欧州大戦を経て得た物が白人社会の秩序でしかなかったと付け加える。
「しょせん東は東、西は西ということか・・・」
ここで葛は第二次世界大戦があると勲の予測を聞くこととなる。
更に（今回の冒頭の）石原完爾の演説を思い出し「最終戦争」と繋がる。

詩を引用し東と西を融合する二人になってみないか？と、葛を誘う勲。

勲から予告されていた葛の解放時間。
迎える葵達は勲に対して先制攻撃を仕掛ける。
炎に囲まれる勲、葛に声をかける葵、二人の間で迷う葛。

葛が選んだのは勲だった。炎の中から勲を救って姿を消す。
葛の真意を測りかねる残された葵達。

次回 「闇の探索」

なんだか星空を見て四人がちょっとまとまったと思ったら、
今度は葛が勲についてしまうとは、なんともまとまらないチームだなぁ、オイ。
まあ勲にそういったタイプを引きつけるカリスマ的な何かがあるからだろうけど。
このまま多くの人間を巻き込む兵器を正当化する勲について最後を迎えるのか
どこかでジレンマを感じて袂を分かつのか？
次回は再び葵と静音が接触、ただ横に居るのが勲ということでラストに向けた
世相の動向と人間関係の整理も難しいですね。