Inter BEE 2010に行ってきた
11月17日~19日に幕張メッセで開催されていた国際放送機器展 Inter BEE 2010に行ってきた。
基本的に放送局や制作会社などプロ向けの機材展示会なので私のような個人が行っても
手出しできるわけもないモノばかりだけどCEATECと同じで単純に技術的に面白いから
毎年見に行っている。
今年はテープからファイルベースへの移行が進みつつあり、あふれ出してきたファイルを
どう管理するかという提案を示すものと、3Dの制作環境などがホットだっと感じる。
テープだとラベルを貼って棚に入れておくことで効率はともかく管理は出来た。
しかしファイルだと置き場所も分散し、固めておいても膨大なストレージが必要となり
検索もおいそれとはできない。
そこでカメラで撮影時に埋め込まれた情報を元に検索できたり、編集用のストレージから
コストの安い保存用ストレージ(BDやLTO等)に退避(アーカイブ)するような提案が
各社から上がっていた。個人ならせいぜい数テラバイトでフォルダ管理でもそこそこに
整理すれば十分だけど、テレビ局ともなれば短期の編集用でも10テラ以上、撮影素材の
保存ともなればその何十倍にも至るためどうしても支援システムが必要となる。
しかも最近のニュースのようにちょっと前に取材した人が実は犯人だったとか、
有名人が亡くなって何年も前の資料映像を引っ張る必要が出てくるとか埋もれた
素材もいつ日の目を見るか分からない。
規模は様々だし文書アーカイブなどを得意としているメーカもこれから参戦してくるかも
知れない分野ではないか。
家庭用3D対応テレビの失速も伝えられているがコンテンツはまだまだこれから。
メーカーとしては制作側に対して特に対応をアピールしておかないとというか、
それくらいしかアピールできるネタが無い。ちょっと前なら4K×2Kとかも
ホットだったけどNHKが8K×4Kを次世代に謳っているので、すでに限定された
用途になっている感じ。(カメラとかの展示もまだ残っていたけど)
で、3Dデモのためにあちこちで紙製フレームの偏光眼鏡を配っていた。
ソニーはCEATECほどではないけどブース前面にでかでかと3Dデモを行っていた。
NVIDIAも3Dプラットホームを展示。海外はそうでもないけど国内でPCベースの
3Dを利用した作画装置を提供しているメーカーはほとんどNVIDIA。
業務用のPCを供給しているDELL/HP/NECあたりが全てNVIDIAのハイエンドカード
Quadroシリーズに対応している点と国内代理店ELSAのセールスによるとこだろう。
残念ながらこの分野ではAMDは全く相手にされていない。
しかしNVIDIAもHD-SDIの入力と出力カードを出しているが、信号部分に関しては
放送局クラスになると限定的。やはり日本のテレビ局はクリティカルな部分に関して
文句を直接ぶつける事のできる国内メーカにたよる節はあるみたい。
身近な部分で家はトムソン・カノープスのEDIUS6の展示。
昨年はNeoの強化しか無かったけど今年はver6でよりプロ向けの強化点が多数。
AVCHD、HQX、マルチレゾリューション、3Dレイアウトなどなどだけど、唯一絡みそうな
AVCHDカメラを持ってない自分には関係なく・・・経済的には見送りかなぁ・・・
従来の「Pro」から上位の「Broadcast」に分割され一部のフォーマットが
「Boradcast」のみとなり一部からからは批判が出ているとか。
個人的にはMXFもXDCAMも関係ないけどね。
あとちょっと嬉しかったのが次世代テレビ方式のひとつだったFEDの再展示。
一度、整理されてしまったが台湾のパネルメーカーが技術を引き受ける形で、
開発を続けていたと言うこと。
有機ELのモニタも素晴らしいかったけどこちらも相変わらず上質。
黒が沈んでいるので中継車やサブ、編集室など暗い所で液晶ではカバーできない
能力を発揮してくれると思われる。
そこで担当の人と話していて、残念な点はもう家庭用への普及はかなり難しいこと。
でも先ずはプロ用から入り、24インチフルHDで10万円あたりのハイエンドPCモニタに
落ちてくれると嬉しいなと。
CEATECもそうだったけどどうしても規模は縮小気味。
でもコンシューマー機器(キャプボードで有名なSKNETなど)や、今まで関係の薄かった
メーカーからの新規参入で小さなブースを開くところが増えていた点もCEATECと同じ傾向。
テレビ局も経費削減で黒字化する所も出てきたけど、まだ赤字の所も多く余談は
赦さない状況で機材の新規導入や機材置き換えの延期なども多く不景気感は強い。
中国や韓国に向けても昨今の円高(と言うより中韓が低すぎる)でメーカーは苦しい。
どの業界もそうだけど技術者が元気だと良いんですけどね。
基本的に放送局や制作会社などプロ向けの機材展示会なので私のような個人が行っても
手出しできるわけもないモノばかりだけどCEATECと同じで単純に技術的に面白いから
毎年見に行っている。
今年はテープからファイルベースへの移行が進みつつあり、あふれ出してきたファイルを
どう管理するかという提案を示すものと、3Dの制作環境などがホットだっと感じる。
テープだとラベルを貼って棚に入れておくことで効率はともかく管理は出来た。
しかしファイルだと置き場所も分散し、固めておいても膨大なストレージが必要となり
検索もおいそれとはできない。
そこでカメラで撮影時に埋め込まれた情報を元に検索できたり、編集用のストレージから
コストの安い保存用ストレージ(BDやLTO等)に退避(アーカイブ)するような提案が
各社から上がっていた。個人ならせいぜい数テラバイトでフォルダ管理でもそこそこに
整理すれば十分だけど、テレビ局ともなれば短期の編集用でも10テラ以上、撮影素材の
保存ともなればその何十倍にも至るためどうしても支援システムが必要となる。
しかも最近のニュースのようにちょっと前に取材した人が実は犯人だったとか、
有名人が亡くなって何年も前の資料映像を引っ張る必要が出てくるとか埋もれた
素材もいつ日の目を見るか分からない。
規模は様々だし文書アーカイブなどを得意としているメーカもこれから参戦してくるかも
知れない分野ではないか。
家庭用3D対応テレビの失速も伝えられているがコンテンツはまだまだこれから。
メーカーとしては制作側に対して特に対応をアピールしておかないとというか、
それくらいしかアピールできるネタが無い。ちょっと前なら4K×2Kとかも
ホットだったけどNHKが8K×4Kを次世代に謳っているので、すでに限定された
用途になっている感じ。(カメラとかの展示もまだ残っていたけど)
で、3Dデモのためにあちこちで紙製フレームの偏光眼鏡を配っていた。
ソニーはCEATECほどではないけどブース前面にでかでかと3Dデモを行っていた。
NVIDIAも3Dプラットホームを展示。海外はそうでもないけど国内でPCベースの
3Dを利用した作画装置を提供しているメーカーはほとんどNVIDIA。
業務用のPCを供給しているDELL/HP/NECあたりが全てNVIDIAのハイエンドカード
Quadroシリーズに対応している点と国内代理店ELSAのセールスによるとこだろう。
残念ながらこの分野ではAMDは全く相手にされていない。
しかしNVIDIAもHD-SDIの入力と出力カードを出しているが、信号部分に関しては
放送局クラスになると限定的。やはり日本のテレビ局はクリティカルな部分に関して
文句を直接ぶつける事のできる国内メーカにたよる節はあるみたい。
身近な部分で家はトムソン・カノープスのEDIUS6の展示。
昨年はNeoの強化しか無かったけど今年はver6でよりプロ向けの強化点が多数。
AVCHD、HQX、マルチレゾリューション、3Dレイアウトなどなどだけど、唯一絡みそうな
AVCHDカメラを持ってない自分には関係なく・・・経済的には見送りかなぁ・・・
従来の「Pro」から上位の「Broadcast」に分割され一部のフォーマットが
「Boradcast」のみとなり一部からからは批判が出ているとか。
個人的にはMXFもXDCAMも関係ないけどね。
あとちょっと嬉しかったのが次世代テレビ方式のひとつだったFEDの再展示。
一度、整理されてしまったが台湾のパネルメーカーが技術を引き受ける形で、
開発を続けていたと言うこと。
有機ELのモニタも素晴らしいかったけどこちらも相変わらず上質。
黒が沈んでいるので中継車やサブ、編集室など暗い所で液晶ではカバーできない
能力を発揮してくれると思われる。
そこで担当の人と話していて、残念な点はもう家庭用への普及はかなり難しいこと。
でも先ずはプロ用から入り、24インチフルHDで10万円あたりのハイエンドPCモニタに
落ちてくれると嬉しいなと。
CEATECもそうだったけどどうしても規模は縮小気味。
でもコンシューマー機器(キャプボードで有名なSKNETなど)や、今まで関係の薄かった
メーカーからの新規参入で小さなブースを開くところが増えていた点もCEATECと同じ傾向。
テレビ局も経費削減で黒字化する所も出てきたけど、まだ赤字の所も多く余談は
赦さない状況で機材の新規導入や機材置き換えの延期なども多く不景気感は強い。
中国や韓国に向けても昨今の円高(と言うより中韓が低すぎる)でメーカーは苦しい。
どの業界もそうだけど技術者が元気だと良いんですけどね。
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