落第騎士の英雄譚 #08 「剣士殺し III」
落第騎士と学戦都市、今週は目立った共通点はなかった。
剣士の本質、「落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)」の第8話。
絢瀬の父「最後の侍(ラストサムライ)」と呼ばれた綾辻海斗は心臓を患い
一線を退いて後進の指導に当たっていた。
その技と心を最も熱心に引き継いでいた絢瀬。

二年前、能力抜きの剣術だけの戦いで絢瀬の父と戦った蔵人。
終始押される海斗だったが絢瀬の言葉を聞かずに「俺の剣だ、邪魔をするな!」と
立ち上がり蔵人に挑む。そして「絢辻一刀流の真髄」という一撃を放つ。
その剣は蔵人を押すが吐血して力の抜けた海斗の剣は蔵人に弾かれ
反対にトドメとなる一撃を食らってしまう。
倒れ込んだ海斗を抱え上げる絢瀬に弱々しく「すまない・・・」と海斗。
「明日までに出て行け」と背を向けた蔵人に怒りの絢瀬。
一輝と絢瀬とステラの三人は絢瀬の実家だった道場に辿り着く。
荒れ果てた庭でたむろしていた雑魚に声をかける一輝。
道場の奥で待っていた蔵人に自分が絢瀬の助太刀であることを告げ
外にいた雑魚の生徒手帳を見せると蔵人も一輝を相手として認める。
立ち上がり大蛇丸という名の剣を召喚する蔵人、隕鉄を手にする一輝。

戦いは一進一退、しかし一輝が「決めた」と思う一撃をかわす蔵人。
何回かの攻防の末に一輝は蔵人の剣の強さの根底を支えているのが
異常な反射速度にあると見抜く。
それは鍛え上げた一輝達よりもさらに2~3倍近いものだと分析する。
初見で見抜いた一輝にさらに厳しい攻撃を見せる蔵人。
一輝もなんとかいなすが速度の上がる蔵人の剣に徐々に追い詰められる。
しかし一輝の口元が緩んできていることにステラは気付く。
父親の影がちらつく絢瀬は止めに入ろうとするがステラは御して
「あんなに楽しそう」と伝えると絢瀬も一輝の笑みに気付いてしまう。

思い返せば父親も戦っていた時に笑っていた。
一世を風靡した剣客として朽ちていくだけではなく自分に向かってくる強者と
戦う機会に恵まれたことに幸せを感じていたのではないかとステラの言葉を
聞いて絢瀬は自分が勘違いをしていたことに気付く。
父の最後の「すまない」は負けたことではなく蔵人に対して十分な相手が
出来なかった事への侘びだったと。
自分の剣士としての矜持があまりにも足りなかった事を嘆く絢瀬。
戦いが長引いてスタミナが続かなくなってきた蔵人に質問をする一輝。
「僕達の憧れたあの偉大な剣客は今の僕らのように笑えていたかい?」
「こんな熱い戦いが楽しめねぇヘタレがラストサムライなんて呼ばれる訳
ないだろうが!」と答える蔵人。
そして一輝は絢瀬達の二年間を取り戻すべく最後の構えを取る。
八岐大蛇で迎え打つ蔵人に避ける気配もなく真っ直ぐに突進する一輝。
そして上段から突きへの技は海斗が最後に蔵人に見せようとした技。
「二年間待った甲斐があったぞ!」と歓喜する蔵人。

交差した刹那で勝負は付き、一輝が出した絢辻一刀流の最終奥義の
「天衣無縫」は蔵人を捕らえる。
絢瀬の忠実な剣技からブレイドスティールによってすでに技を得ていた一輝。
剣を収めて一輝の名前を確認すると自らの足で道場の外へ向かう蔵人。
七星剣舞祭での再戦の約束を残す。そして道場についても「勝手にしろ、
もう待っている意味もないからな・・・」と権利を放棄して後にする。
いろいろ分かっていなかった自分は絢辻一刀流を継ぐ資格がないと卑下する絢瀬。
そんな絢瀬に海斗の剣を寸分違わず憶えていたのが勝因だったと一輝。
絢瀬こそがラストサムライの後継者と一輝に言われて、胸を張ってそう言えるよう
より強くなることを改めて心に誓う絢瀬。
後日、自分の試合での不正を実行委員会へと自ら告発した絢瀬。
エントリーの抹消と謹慎となってしまったが自らケジメは付けた。

そんな絢瀬からメールで父親の意識が回復したと嬉しい知らせ。
すべてが丸く収まって良い奮起となる一輝とステラだったが
ずっと蚊帳の外だった珠雫達に邪魔されてしまう。
次回 「皇女の休日」
閑話休題と言ったところか?ここ最近、お色気少なめだったからテコ入れとか?
蔵人の能力ではなく反射速度という才能が海斗を下したわけだけど
剣技とか剣術限らず武術では鍛錬と修練による反復で反射速度を凌駕する。
知覚→命令→伝達→実行のプロセスを「クセ」にすることで短縮するんですよね。
だから海斗の最後の扇は蔵人を捕らえるところまで達していた。
病による吐血という問題がなければ。とはいえこれも勝負のアヤというもの。
ラストサムライとして応えることが出来なかったの気持ちは確かに無念だったろう。
蔵人の行動があまりにもアレだけど絢辻一刀流の真髄を求めていたことに
付いては純粋なものだったらしい。道場を占拠していたのも海斗や絢瀬による
完全な形での決着を待つためのものだったというわけで。
父が荒くれ者に敗れたことで一時は曇ってしまった絢瀬の視界だけど
純粋な剣士としての矜持に触れることで晴れて次のステップへと
進めることになるんでしょうね。
剣士の本質、「落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)」の第8話。
絢瀬の父「最後の侍(ラストサムライ)」と呼ばれた綾辻海斗は心臓を患い
一線を退いて後進の指導に当たっていた。
その技と心を最も熱心に引き継いでいた絢瀬。

二年前、能力抜きの剣術だけの戦いで絢瀬の父と戦った蔵人。
終始押される海斗だったが絢瀬の言葉を聞かずに「俺の剣だ、邪魔をするな!」と
立ち上がり蔵人に挑む。そして「絢辻一刀流の真髄」という一撃を放つ。
その剣は蔵人を押すが吐血して力の抜けた海斗の剣は蔵人に弾かれ
反対にトドメとなる一撃を食らってしまう。
倒れ込んだ海斗を抱え上げる絢瀬に弱々しく「すまない・・・」と海斗。
「明日までに出て行け」と背を向けた蔵人に怒りの絢瀬。
一輝と絢瀬とステラの三人は絢瀬の実家だった道場に辿り着く。
荒れ果てた庭でたむろしていた雑魚に声をかける一輝。
道場の奥で待っていた蔵人に自分が絢瀬の助太刀であることを告げ
外にいた雑魚の生徒手帳を見せると蔵人も一輝を相手として認める。
立ち上がり大蛇丸という名の剣を召喚する蔵人、隕鉄を手にする一輝。

戦いは一進一退、しかし一輝が「決めた」と思う一撃をかわす蔵人。
何回かの攻防の末に一輝は蔵人の剣の強さの根底を支えているのが
異常な反射速度にあると見抜く。
それは鍛え上げた一輝達よりもさらに2~3倍近いものだと分析する。
初見で見抜いた一輝にさらに厳しい攻撃を見せる蔵人。
一輝もなんとかいなすが速度の上がる蔵人の剣に徐々に追い詰められる。
しかし一輝の口元が緩んできていることにステラは気付く。
父親の影がちらつく絢瀬は止めに入ろうとするがステラは御して
「あんなに楽しそう」と伝えると絢瀬も一輝の笑みに気付いてしまう。

思い返せば父親も戦っていた時に笑っていた。
一世を風靡した剣客として朽ちていくだけではなく自分に向かってくる強者と
戦う機会に恵まれたことに幸せを感じていたのではないかとステラの言葉を
聞いて絢瀬は自分が勘違いをしていたことに気付く。
父の最後の「すまない」は負けたことではなく蔵人に対して十分な相手が
出来なかった事への侘びだったと。
自分の剣士としての矜持があまりにも足りなかった事を嘆く絢瀬。
戦いが長引いてスタミナが続かなくなってきた蔵人に質問をする一輝。
「僕達の憧れたあの偉大な剣客は今の僕らのように笑えていたかい?」
「こんな熱い戦いが楽しめねぇヘタレがラストサムライなんて呼ばれる訳
ないだろうが!」と答える蔵人。
そして一輝は絢瀬達の二年間を取り戻すべく最後の構えを取る。
八岐大蛇で迎え打つ蔵人に避ける気配もなく真っ直ぐに突進する一輝。
そして上段から突きへの技は海斗が最後に蔵人に見せようとした技。
「二年間待った甲斐があったぞ!」と歓喜する蔵人。

交差した刹那で勝負は付き、一輝が出した絢辻一刀流の最終奥義の
「天衣無縫」は蔵人を捕らえる。
絢瀬の忠実な剣技からブレイドスティールによってすでに技を得ていた一輝。
剣を収めて一輝の名前を確認すると自らの足で道場の外へ向かう蔵人。
七星剣舞祭での再戦の約束を残す。そして道場についても「勝手にしろ、
もう待っている意味もないからな・・・」と権利を放棄して後にする。
いろいろ分かっていなかった自分は絢辻一刀流を継ぐ資格がないと卑下する絢瀬。
そんな絢瀬に海斗の剣を寸分違わず憶えていたのが勝因だったと一輝。
絢瀬こそがラストサムライの後継者と一輝に言われて、胸を張ってそう言えるよう
より強くなることを改めて心に誓う絢瀬。
後日、自分の試合での不正を実行委員会へと自ら告発した絢瀬。
エントリーの抹消と謹慎となってしまったが自らケジメは付けた。

そんな絢瀬からメールで父親の意識が回復したと嬉しい知らせ。
すべてが丸く収まって良い奮起となる一輝とステラだったが
ずっと蚊帳の外だった珠雫達に邪魔されてしまう。
次回 「皇女の休日」
閑話休題と言ったところか?ここ最近、お色気少なめだったからテコ入れとか?
蔵人の能力ではなく反射速度という才能が海斗を下したわけだけど
剣技とか剣術限らず武術では鍛錬と修練による反復で反射速度を凌駕する。
知覚→命令→伝達→実行のプロセスを「クセ」にすることで短縮するんですよね。
だから海斗の最後の扇は蔵人を捕らえるところまで達していた。
病による吐血という問題がなければ。とはいえこれも勝負のアヤというもの。
ラストサムライとして応えることが出来なかったの気持ちは確かに無念だったろう。
蔵人の行動があまりにもアレだけど絢辻一刀流の真髄を求めていたことに
付いては純粋なものだったらしい。道場を占拠していたのも海斗や絢瀬による
完全な形での決着を待つためのものだったというわけで。
父が荒くれ者に敗れたことで一時は曇ってしまった絢瀬の視界だけど
純粋な剣士としての矜持に触れることで晴れて次のステップへと
進めることになるんでしょうね。
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落第騎士の英雄譚 第8話 剣士殺し III
剣士殺し編完結!
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) 第8話「剣士殺し III」
評価 ★★★
笑えていたかい?
落第騎士の英雄譚 TokyoMX(11/22)#08
第8話 剣士殺しIII
綾辻絢瀬が中学生の頃、心臓病で満足には剣を震えなかった父親。
ラストサムライの異名を持つ綾辻海斗。
死期を悟ったのか絢瀬に最終奥義、天衣無縫を伝授していた。
2年前に父と対戦した倉敷蔵人はデバイスなど使用しなかった。
綾辻道場を訪れて決闘を申し込む黒鉄一輝。
同行者は綾瀬とステラ。
デバイス大蛇丸を使用する蔵人と対戦する。
彼の本当の脅威は反射神経、通常は資格に捉...
落第騎士の英雄譚 第8話 「剣士殺し III」 感想
一輝と"剣士殺し(ソードイーター)"蔵人との決闘。
落第騎士の英雄譚 第8話「剣士殺しIII」感想
激しき戦いの最中、それを楽しむように笑う一輝と蔵人。
熱い!只々熱いのだ!!
素直になった絢瀬を助けようと、一輝は蔵人の居る綾辻一刀流の道場へと向かいましたね。
付き添うステラは彼を止める様子も無く、ただ彼の戦いを見守るだけでしたが、激しい戦いの最中に高揚する一輝を見逃さないところは、さすが炎を従えし皇女と言ったところでしょうか。
蔵人にしても実は最後の侍である絢瀬の...
【落第騎士の英雄譚】 第8話『剣士殺し III』 キャプ付感想
落第騎士の英雄譚 第8話『剣士殺し III』 感想(画像付)
剣士とは強い相手との戦いを愉しむもの…。
難儀な宿命の生き物ですね(笑)
蔵人もまた二年間、見れなかった綾辻流の奥義を待っていたのか。
もう死んでも治らない病気ですね(^^;
絢瀬の悲痛な思いを聞き届けた一輝は、ステラと絢瀬と共に、綾辻家へと向う。
辿り着いた綾辻家は荒れ果て、見るも無残な...
落第騎士の英雄譚「第8話 剣士殺し III」
落第騎士の英雄譚「第8話 剣士殺し III」に関するアニログです。