櫻子さんの足下には死体が埋まっている #08 「託された骨 後編」
真実は必ずしもひとつであるとは限らない。まさしく墓の中に持っていくような
話だった「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の第8話。
正太郎の高校に以前在籍していた理科教師の佐々木先生の資料を
整理していた中で私物と思われるものを身内の人に返却しようとするが
足が悪いために引き取りにこれないといわれる。
それを聞いて自分が届けると言い出す正太郎。
ケーキを持って櫻子を訪ねると不機嫌そうな顔を見せる。
しかし正太郎は半ば強引に「お願い」して車を出してもらう。
そして社内で猫の骨の話をするが櫻子は「勘違い」ととぼける。

訪ねた先は佐々木先生の姉の「春間小雪」、上品な雰囲気の女性だが
生まれながらに足が不自由だという。
彼女の足を見て「珍しい」と櫻子、足の人差し指が長く、継いで親指と中指
あとは薬指と小指の長さが同じで「ケルト型」と呼ばれる非常に珍しい足らしい。
不躾な櫻子の態度を見て「弟と同じ」と懐かしがる小雪、父や弟も同じだという。
そんな感じで打ち解ける二人。
正太郎が遺品を出している間に「なっちゃん」こと骨の女である「曽根夏子」の
話となる。小雪の世話係で親友でもあったという。
一通りの遺品を出したところで「もうひとつ骨が見つかると思った」と小雪。
「人間の赤ん坊の骨」で「夏子が産んだ子供のもの」と夏子に関して語り出す。
大きな商家で父が夏子を世話役として連れてきたという。
遊郭勤めだった母が亡くなって父親が知れない夏子を父が引き取ったとのこと。
小雪も弟もすぐに打ち解けて幸せな日々が続いていたという。
ところが小雪が17才くらいのころに夏子は小雪が静養していた部屋で赤子を
産み落としたという。その子は早産ですぐに亡くなってしまい夏子は亡骸を
埋めに行ったがそれを弟に見られてしまったと言う。
弟は教師になると勘当され、小雪が嫁いですぐに夏子も家を出てバラバラに。
やがて夏子が亡くなったことで遺骨を引き取ったとのこと。
ふまえて不幸な赤子も一緒の墓に入れてやりたいと小雪の思い。

櫻子は「宿り木」をヒントに赤子の埋められた場所を予想するとオルゴールが見つかる。
中には小さな骨がいくつかと大きな骨がひとつ。
一度は地中に埋めたものを掘り返してオルゴールと共に埋め直したらしい。
大きな骨は成人女性の腰椎、恐らく夏子のもので「小さな乳房」に因んで
佐々木先生が一緒に埋めたのだろう櫻子は笑う。
そして小さな骨を見て櫻子は何かに気付く。
オルゴールを見せると「一緒にお墓に入れてやれる」と喜ぶ小雪。
「それが良い、いずれ本当の母親も同じ墓に入る事になるのだからな」と櫻子。
子供の親は夏子ではなく小雪だと指摘、夏子が出産した時の話の矛盾や
赤子の骨の拇指の特徴がケルト型だったことから小雪の血縁だと考えた。
父の知り合いの男性と恋をしてしまったという若き日の小雪。
しかしその男性には妻子がおり別れたがすでにその時には身ごもっていたという。
悩んでいるうちに早産となってしまい夏子が身代わりになってくれたという。

佐々木先生が骨を引き取るほど好きだった女性となぜ添い遂げなかったのかと
不思議に思う正太郎に「真実は必ずしもひとつであるとは限らない」と櫻子。
先生は夏子の子だと思い込んでいたが、赤子の足の特徴を見て夏子が
異母兄妹だと勘違いしたのではないかという。
そこまで聞いても先生の気持ちは理解できるものでは無かったが・・・
何かを思いついた正太郎は途中で車から降ろしてもらって記念館に立ち寄ったあと
小雪の元へ戻る。そして小雪と夏子の二人が写った写真を手渡す。
そして夏子の手によって裏に書かれた短歌について話していると
小雪は夏子に対する邂逅の念で涙を流す。
もうひとつ猫の骨の件について考える正太郎。
櫻子を訪ねてただの猫の骨を盗むのは不自然だと前提を踏まえて部屋にある
尺骨(アルナ/ulna)というに対する橈骨(とうこつ/レイディアス/radius)という
名の猫の存在を予想する。理科室にあったのはその猫のものだと。
さらに櫻子は元女子高だった明星高校の生徒で佐々木先生とは面識が
あっただろうとも付け足す。

「洞察力は足りないが観察力はある」と拍手する櫻子。
櫻子の技術は佐々木先生から学んだものだと言う。
猫の骨はレイディアスだと明かすが手元に置こうとは考えず、最初は修繕だけが
目的で持ち帰っただけだった。その気になったのは正太郎が猫の生きていた時の
話をしたために返したくなくなったと。
仲の良かった二匹を一緒に置いてやりたくなり、自分のモノだと主張するが
自制心の足りなかった自分の行いを悔いたりもする。
櫻子の二匹の飼い猫が毒を盛られて死んだ日、佐々木先生に頼った櫻子。
それが切っ掛けで標本士として丁寧な指導を受けてたった一人の愛弟子として
認めてもらったという。さらに一度だけ先生の「伴侶」の話を聞いたという。
一通りの話を聞いてレイディアスは返さなくて良いと正太郎。
すでに条件付きで磯崎先生とは話を付けてあると櫻子に伝える。
それを聞いて上機嫌となる櫻子。
櫻子と病床の叔父とのやり取り付いては・・・
足の指の形という遺伝的な特徴から導き出される過去の過ちとすれ違い。
死して安らぐというのも悲しい気がするけど生きているために縛られる事から
解放されるというのも事実か・・・
でも小雪の恋愛の相手だった男がすべての元凶だよな。ゴーツーヘルだよ。
そして猫の骨に付いても解決。
対になる骨の名前が付けられていたということは兄弟ネコだったんですかね?
過去の映像でも二匹とも白猫っぽいし。
奇しくも正太郎の言葉によってかつての愛猫への気持ちを思いだした櫻子。
理科室で骨の頭を撫でていた時にはすでに考えていたのかな?
派手な演出のあるエピソードではなかったけど人間ドラマがあって面白かった。
コミカライズ版の第1巻が2015/11/26に発売予定。
話だった「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の第8話。
正太郎の高校に以前在籍していた理科教師の佐々木先生の資料を
整理していた中で私物と思われるものを身内の人に返却しようとするが
足が悪いために引き取りにこれないといわれる。
それを聞いて自分が届けると言い出す正太郎。
ケーキを持って櫻子を訪ねると不機嫌そうな顔を見せる。
しかし正太郎は半ば強引に「お願い」して車を出してもらう。
そして社内で猫の骨の話をするが櫻子は「勘違い」ととぼける。

訪ねた先は佐々木先生の姉の「春間小雪」、上品な雰囲気の女性だが
生まれながらに足が不自由だという。
彼女の足を見て「珍しい」と櫻子、足の人差し指が長く、継いで親指と中指
あとは薬指と小指の長さが同じで「ケルト型」と呼ばれる非常に珍しい足らしい。
不躾な櫻子の態度を見て「弟と同じ」と懐かしがる小雪、父や弟も同じだという。
そんな感じで打ち解ける二人。
正太郎が遺品を出している間に「なっちゃん」こと骨の女である「曽根夏子」の
話となる。小雪の世話係で親友でもあったという。
一通りの遺品を出したところで「もうひとつ骨が見つかると思った」と小雪。
「人間の赤ん坊の骨」で「夏子が産んだ子供のもの」と夏子に関して語り出す。
大きな商家で父が夏子を世話役として連れてきたという。
遊郭勤めだった母が亡くなって父親が知れない夏子を父が引き取ったとのこと。
小雪も弟もすぐに打ち解けて幸せな日々が続いていたという。
ところが小雪が17才くらいのころに夏子は小雪が静養していた部屋で赤子を
産み落としたという。その子は早産ですぐに亡くなってしまい夏子は亡骸を
埋めに行ったがそれを弟に見られてしまったと言う。
弟は教師になると勘当され、小雪が嫁いですぐに夏子も家を出てバラバラに。
やがて夏子が亡くなったことで遺骨を引き取ったとのこと。
ふまえて不幸な赤子も一緒の墓に入れてやりたいと小雪の思い。

櫻子は「宿り木」をヒントに赤子の埋められた場所を予想するとオルゴールが見つかる。
中には小さな骨がいくつかと大きな骨がひとつ。
一度は地中に埋めたものを掘り返してオルゴールと共に埋め直したらしい。
大きな骨は成人女性の腰椎、恐らく夏子のもので「小さな乳房」に因んで
佐々木先生が一緒に埋めたのだろう櫻子は笑う。
そして小さな骨を見て櫻子は何かに気付く。
オルゴールを見せると「一緒にお墓に入れてやれる」と喜ぶ小雪。
「それが良い、いずれ本当の母親も同じ墓に入る事になるのだからな」と櫻子。
子供の親は夏子ではなく小雪だと指摘、夏子が出産した時の話の矛盾や
赤子の骨の拇指の特徴がケルト型だったことから小雪の血縁だと考えた。
父の知り合いの男性と恋をしてしまったという若き日の小雪。
しかしその男性には妻子がおり別れたがすでにその時には身ごもっていたという。
悩んでいるうちに早産となってしまい夏子が身代わりになってくれたという。

佐々木先生が骨を引き取るほど好きだった女性となぜ添い遂げなかったのかと
不思議に思う正太郎に「真実は必ずしもひとつであるとは限らない」と櫻子。
先生は夏子の子だと思い込んでいたが、赤子の足の特徴を見て夏子が
異母兄妹だと勘違いしたのではないかという。
そこまで聞いても先生の気持ちは理解できるものでは無かったが・・・
何かを思いついた正太郎は途中で車から降ろしてもらって記念館に立ち寄ったあと
小雪の元へ戻る。そして小雪と夏子の二人が写った写真を手渡す。
そして夏子の手によって裏に書かれた短歌について話していると
小雪は夏子に対する邂逅の念で涙を流す。
もうひとつ猫の骨の件について考える正太郎。
櫻子を訪ねてただの猫の骨を盗むのは不自然だと前提を踏まえて部屋にある
尺骨(アルナ/ulna)というに対する橈骨(とうこつ/レイディアス/radius)という
名の猫の存在を予想する。理科室にあったのはその猫のものだと。
さらに櫻子は元女子高だった明星高校の生徒で佐々木先生とは面識が
あっただろうとも付け足す。

「洞察力は足りないが観察力はある」と拍手する櫻子。
櫻子の技術は佐々木先生から学んだものだと言う。
猫の骨はレイディアスだと明かすが手元に置こうとは考えず、最初は修繕だけが
目的で持ち帰っただけだった。その気になったのは正太郎が猫の生きていた時の
話をしたために返したくなくなったと。
仲の良かった二匹を一緒に置いてやりたくなり、自分のモノだと主張するが
自制心の足りなかった自分の行いを悔いたりもする。
櫻子の二匹の飼い猫が毒を盛られて死んだ日、佐々木先生に頼った櫻子。
それが切っ掛けで標本士として丁寧な指導を受けてたった一人の愛弟子として
認めてもらったという。さらに一度だけ先生の「伴侶」の話を聞いたという。
一通りの話を聞いてレイディアスは返さなくて良いと正太郎。
すでに条件付きで磯崎先生とは話を付けてあると櫻子に伝える。
それを聞いて上機嫌となる櫻子。
櫻子と病床の叔父とのやり取り付いては・・・
足の指の形という遺伝的な特徴から導き出される過去の過ちとすれ違い。
死して安らぐというのも悲しい気がするけど生きているために縛られる事から
解放されるというのも事実か・・・
でも小雪の恋愛の相手だった男がすべての元凶だよな。ゴーツーヘルだよ。
そして猫の骨に付いても解決。
対になる骨の名前が付けられていたということは兄弟ネコだったんですかね?
過去の映像でも二匹とも白猫っぽいし。
奇しくも正太郎の言葉によってかつての愛猫への気持ちを思いだした櫻子。
理科室で骨の頭を撫でていた時にはすでに考えていたのかな?
派手な演出のあるエピソードではなかったけど人間ドラマがあって面白かった。
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テーマ : 櫻子さんの足下には死体が埋まっている
ジャンル : アニメ・コミック
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櫻子さんの足下には死体が埋まっている
櫻子さんの足下には死体が埋まっているに関するアニログです。
櫻子さんの足下には死体が埋まっている #08
『託された骨 後編』
櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第8話「託された骨 後編」感想
櫻子さん大好き正太郎少年に拗ねたり喜んだりするお姉さん。
頑張る少年にちょっぴり剥かれちゃったのかな?感情露わにする櫻子さんが可愛かったです。
学校で発見された骨と老女の過去、そして櫻子さんの標本技術の師だった佐々木先生の想いが、櫻子さんと正太郎によって紐解かれ、やがてひとつの真実へと集束して行く展開は実写ドラマを見ているようでした。
ただお話が進む都度、櫻子さんが珍し...
櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第8話「託された骨(後編)」
第8話「託された骨(後編)」
事件性はなく、勘違いとすれ違いの物語でしたね~
(`・ω・´)館脇少年の事件簿 ~櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第捌骨 託された骨 後編~
カーステの曲は面白かったが、なんか色々変なエピソードだなあ。お婆ちゃん若返る謎空間。そんな演出やる作品でも無さそうだけど。別に正太郎くんの想像って訳でも無さそうだったし、お婆ちゃん姿のままの方が良いシーンのような。まあ可愛かったけどさw
というか、そもそも今回の内容ってわざわざほじくり返す必要が無いよなあ。と、まあそれ言っちゃどうしようもないけど(笑)、若返ったり言いづらそうな過去暴か...
【櫻子さんの足下には死体が埋まっている】 第8話『託された骨(後編)』 キャプ付感想
櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第8話『託された骨(後編)』 感想(画像付)
真実は必ずしも一つであるとは限らない。
それぞれ違う真実もある…考えさせる話でしたね。
櫻子さんのネコの死因とか、もやっと謎が残ったね。
理科室の標本の中から人骨が見つかった。
それ自体に事件性はなく、佐々木教師の知人、曾根夏子という女性のものだったと判明する。
だが、...
櫻子さんの足下には死体が埋まっている TokyoMX(11/25)#08
第捌骨 託された骨 後編
佐々木先生の遺品を届けたいと持ち替える正太郎。
佐々木先生を知ることは櫻子を理解することだと思っていた。
櫻子にケーキを届けると不機嫌だった。
それでも無理やりに遺品を届ける運搬を依頼する。
猫の骨が見当たらないと尋ねると勘違いだと誤魔化される。
佐々木篤郎の姉、春間小雪に遺品を届ける。
珍しい足だと感心する櫻子、人差し指が親指より長い。
弟も櫻子と同じでケルト...