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櫻子さんの足下には死体が埋まっている #12 「櫻子さんの足下には・・・」 <終>

最初はストーキングじゃ・・・ 「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」の最終話。

正太郎と櫻子の出会いは一昨年の夏頃。

櫻子のことを通報したが事件性はないと帰ってしまう道警。
納得のいかない正太郎は自ら九条系の呼び鈴を鳴らすと
怒って出てきた櫻子、これが二人の最初の明確な接触となる。
20151223s_01.jpg
その接触の少し前、九条家の前で偶然櫻子を見かけた正太郎は
彼女の不思議な雰囲気にそれから気になる存在となってしまう。
若者特有の鬱積した日常に突然現れた非日常の存在。
それからも九条家の前を通る度に気にしていた正太郎は動物の
死骸を受け取る櫻子を見かけて「美しい幻の正体」にショックを受ける。

通報のちょっと前、祖父母宅の近所に住んでいた老女が老人ホームから
姿を消したということで探すのを手伝っていたら神社の前で櫻子と一緒に
いるところを見かける。
送り届けようにもラチが明かないとお手上げだったという櫻子。
老女は「違う、違う、こんな色じゃない、ここじゃないよ。ゴメンよゴメンよ」と
泣き伏せる。正太郎が構っている内に櫻子は姿を消す。
20151223s_21.jpg
再び老女が姿を消したことで思い当たる節があると正太郎は九条家へ。
冒頭の通報後の出会いとなる。
櫻子の裏庭での行為に紐付けて老女について激しく問い詰める正太郎。
ようやく勘違いの理由を知って大笑いする櫻子は正太郎を自分の部屋に
案内して自分が標本士であることを説明する。

にわかには櫻子のことを受け入れられない正太郎だったが「せっかくだ」と
櫻子はお茶へ誘う。そして改めて正太郎の名前を聞いて動揺を見せる。

正太郎が老女が老人ホームから姿を消した一連のことを説明すると
櫻子は範囲を限定し残り二つの神社を調べに行くと立ち上がる。
20151223s_41.jpg
最初の神社は空振り、二つ目の鳥居の色が独特な神社で合祀後に
改築したという情報を得る。そして菊理姫を祀っていたという白山神社へ。
老女の名字と神社の名前から解決の糸口を見いだした櫻子は
かつて神社があった場所へと走る。すると老女が倒れた状態で見つかる。

今度は根本的な解決のために老女が探していたものを探すことに。
老女が桜の樹を探していたということからそこに埋まっているものを連想。
そして掘り出されたものは白骨化した遺体だった。
嬉々とした表情を見せる櫻子、鑑識すると頭蓋骨に陥没骨折の痕がみられる。
正太郎に通報を促す櫻子。
正式な現場検証などはやって来た道警によって行われ老女の父親と判明する。
ただし年月が経っていることと証拠不十分で事件としてはお蔵入りとなる。
20151223s_61.jpg
老女を訪ねる櫻子と正太郎。
探していたものは櫻子達が見つけてきちんと供養されたと報告する。
その上で「あなたが殺して埋めたのか?」と問うと老女は幼い頃に泥酔すると
暴力を振るう父親から母親を助けるために殺害してしまったという。
普段は優秀な大工で優しい父親だったこともあり母と二人で神様に返すと
神社の桜の下に埋めたのだと話す。
それでも「ずっと謝りたかった」と老女は過去に捕らわれていた。

後味が良いものとはいえないがすべてが解決した櫻子は「楽しかったか?
日常から外れるのは?」と正太郎に問う。
いつも退屈そうな表情で九条家の前を通っていた正太郎を櫻子も見ていたという。
「深淵を覗けば、深淵もまたこちらを覗いている」と諭す櫻子。

自分の経験から消して止まらない時を止めてしまうのは常に自分自身
そして未来にすくんでしまえば何も得られない、何も始まらないと櫻子。
20151223s_81.jpg
その言葉を思い出した正太郎は脇目もふらずに九条家へと走る。
そして正太郎を迎えるヘクターと櫻子。
櫻子は「もうここに来てはいけない!帰れ」と叱るが正太郎は数々の
別れを経験して残るのは白い骨だけでは無いと訴える。
怖さもあるがその上でこれからも櫻子と一緒にいたいと正太郎。
花房という「覗いてはいけない深淵」にすでに覗き返されていると警告する櫻子。

しかし正太郎は花房から多くの命を救った櫻子のそばが一番安全だと正太郎。
「あなたが直接守って下さい、花房の手から」との思わぬ返しに手を挙げる櫻子。
さらに優秀な弟子の自分が付いていれば櫻子は負けないという正太郎に
すっかり呆れかえって「いくぞ、正太郎」とお茶に誘う。
20151223s_91.jpg
櫻子のシュールな肖像を描く花房、「深淵へようこそ・・・」


美人のお姉さんを見かけて家の前を通りかかる度に気にしていたりとか
思春期の少年のちょっと危ない情熱だよなぁ~。
それが櫻子のちょっと特殊な仕事(兼趣味)を知ってしまい好意から嫌悪へ。
こういった仕事をされていると近所ととからも勘違いされることはあるみたい。
昔、学校の映画化なんかで日本脳炎の調査のために鳥の死骸を集めている人の
子供を苛める近所の子供がいたのを思い出した。
九条家は近所はなさそうだから問題ないのかも知れないけど実際に死骸を
煮詰めるのとかすごい匂いが発生しそうだもんな。
まあ、通報自体は完全に正太郎の勘違いだったわけだけど。

正式な出会いはほぼ最悪のものだけどいくらかの期間と花房という敵を
得ることで結束は固いものに。櫻子にとってかつての弟と同じ名前の
親しい知人という存在から助手あるいは相棒としての存在になった正太郎。
明智小五郎と小林少年のようにもっと色々な推理や事件解決を見てみたいですね。

物語自体、派手な話や演出はないけどちょっと大人な推理小説アニメとして
骨を文字通りの骨格として展開し、人間模様などもしっかりしていて楽しめました。
旭川という舞台も良いし実写ドラマなんかにしてもシリーズとして良さそうですね。

花房という悪意に気付かないまま接近されて犠牲になった人達と違い
悪意に気付いている櫻子にどう接触してくるのか?
原作がまとまらないとなかなか二期に繋げていくというのは難しいかも
しれませんが期待したいと思います。
スタッフとキャストの皆様、お疲れさまでした!









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テーマ : 櫻子さんの足下には死体が埋まっている
ジャンル : アニメ・コミック

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